農の服

農民服を買った。

どっかの部族のような服の良さが正直分からなかった。どれも、そういうジャンルでは似たり寄ったりな気がして、浄化されてくると好きになるのかなぁくらいに思ってた。

 

ちょいとお試しで、木綿の生地感に惹かれて購入したスカート。なぜか分からないけど、着たくなる。洗濯してもすぐに着たくなる。

自分でもびっくりした。

その延長でエプロンワンピースを買った。

農家の娘?のような気分。

私、こういうの好きだったっけ?

着ていて大草原の小さな家を思い出す。

頭よりも気持ちのずっと奥の方が、反応し続けている。ずっと触ってたい、ずっと着ていたい、着てるとあったかい田舎のおばあちゃんのような存在で居られるような感覚。

すごく穏やかで居られる。

私、こういうの好きだったっけ?

職場へは決して着ていけない。

でも、すごくすごく心地よいのがわかる服。

この服を区分けなく着られる自分になった頃、私は固定職から抜けているんだと思う。

そして、職場というスペース、空間に赴くことが、とても億劫になっている。

 

南の島に10日ほど行った。そこから、何かが変わった。本当の自分に触れる時間と外にいる自分の時間が完全に逆転した。

週末の時間、仕事以外の時間、全て私の時間に私がすきな方をしてすごせる時間が楽しくてたまらない。

農の服は、私の時間を強調してくれる不思議な服。